(4)ワークシートを作る
■ワークシートとは
ワークシートとは下記の「マニュアル企画表」や「マニュアル目次検討表」のような作業用のシートのことです。マニュアルの中で利用者に何らかの作業を指示する場合は
必ずワークシートを作成し、マニュアルに添付してください。
【マニュアル企画表】
【マニュアル目次検討表】
■ワークシートの作り方
ワークシートはエクセルなど一般的によく使用されるソフトで作成します。記入例も必ず添付してください。また、マニュアル本体とは別にワークシートだけのファイルも作成します。作成したファイルは顧客が加工できるようにPDFに変換せず、オリジナルデータのまま提供してください。
これでワークシートの作成は終了です。
(5)企画との整合性をチェックする
本文およびワークシートが完成したら企画との整合性をチェックします。
@「企画を作る」
(2ページ)で作成した「マニュアル企画表」を用意します。
【マニュアル企画表−記入例】
Aマニュアルの内容が、企画と整合しているかをチェックします。事例のように「顧客に提供する価値」が“起業の実現による充実したシニアライフ”であれば、内容が単なる起業マニュアルでは不十分です。
また、顧客がマニュアルどおりに行動すれば 「顧客が得られる具体的な成果(物)」を獲得できるような内容になっていなければなりません。表現方法も「ターゲット顧客」のレベルに合致させることが必要です。
このように企画表とマニュアル内容の整合性をチェックし、必要に応じてマニュアルを訂正してください。
これで企画との整合性をチェックは終了です。
(6)全体の体裁を整える
企画との整合性がチェックできたら、マニュアル全体の体裁整備と校正をします。
@表紙
「タイトル」「作成者名」「作成の日付」「版数(第何版か)」を記載します。その他、必要に応じてマニュアルの概要や目次などを記載してください。
A巻頭言
表紙の次のページに配置します。 「はじめに」というタイトルでマニュアルの使い方や目的を記述してください。
Bページ番号
フッターで各ページの中央下に挿入します。MS−Wordならば、挿入(I)→ページ番号(U)で位置(P)を「ページの下」、配置(A)を「中央」を選択、
「最初のページにページ番号を挿入する(S)」のチェックを外し、OKをクリックしてください。
C著作権の記述
1)フッターで各ページ番号の下に以下の英文を挿入します。
Copyright© 2009 ●●●●●●●(著作権者名). All rights reserved.
2)巻末に以下の記述を挿入します。
「○○○○○○○○○(マニュアルのタイトル)」(以下本書)は著作権保護法により保護された著作物にあたります。
本書の著作権は●●●●●●●(著作権者名)にあります。
許可なく本書の一部または全部を転載、流用、複製、再販売、転売(オークションへの出品を含む)、翻訳することは、これを固く禁じます。
D校正
上記@〜Cが終了したら、すべての文章の校正を行います。ポイントは以下のとおりです。
・誤字・脱字はないか
・助詞(てにをは)の間違いや連続使用はないか
・表記・表現・フォントの統一性はあるか
なお、MS−Wordで作成した場合は文章校正機能が使用できますが、同機能は完全ではありません。全ページをプリントアウトし、紙面上で校正作業を行ってください。
これで「全体の体裁を整える」は終了です。
(7)PDF&冊子を作成する
最後に販売用のPDFと冊子を作成します。
@PDFを作る
作成したマニュアルのファイルをPDFに変換します。MS−Office2007にはPDF変換機能が搭載されているのでそれを利用するとよいでしょう。
Office2007が無い場合は、PDF変換ソフトを利用してください。無料ソフトも豊富にあります。 “PDF変換ソフト”で検索してください。
なお、ワークシートは顧客が加工できるようにPDFに変換せず、エクセルなどオリジナルデータのまま提供するようにしてください。
A冊子版を作る
マニュアルはPDFのダウンロード販売がメインですが冊子版のニーズも少なくないので用意しておくことが必要です。
ただし、販売をスタートしてみないことにはどれくらい売れるかわかりません。よって、初めはマニュルアとワークシートをプリンタで印刷したものを5〜10部用意します。
きれいな装丁は不要なのでホッチキスや連発クリップなどで綴じてください。PDFとワークシートのデータを入れたCDを添付するのが基本です。
プリンタでは対応できないほど売れるようならば印刷で作成することを検討してください。オンデマンド印刷を利用すれば低価格かつ短納期で作成することが可能です。
なお、プリンタ出力でも印刷でもコストダウンのポイントは以下のとおりです。
・紙のコスト(質)を下げる
・モノクロにする
マニュアルに高級な紙を使う必要はありません。 カラーはどうしても必要ならば2色にすることをお薦めします。
以上でマニュアルの作成は終了です。マニュアルの販売方法については、
ナレッジ起業スタートマニュアルを参照してください。
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