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椿コンサル 宇田川課長 誰でも簡単に使えるコンサルタント用語集

<か行>
新人ヨーコ 大田原部長
椿コンサル 宇田川課長 新人ヨーコ 大田原部長
概要説明コンパニオン
「か行」のコンサルタント用語です。用語をクリックしてご覧ください。

あ行 か行 さ行 た行 な行
は行 ま行 や行 ら行 わ行
※アルファベットは五十音に変換してあります。
(例:SWOT分析 → スウォット分析)
仮説

葛藤(コンフリクト)

株主価値

株主資本コスト

カルチャー

企業価値

キックオフ

キャッシュ・フロー

競争戦略

クライアント

クライテリア

ケーパビリティ コア

コア・コンピタンス

コーポレートストーリー

コミットメント

コモディティ化

コンバージェンス


用語集見出し


あ行

か行

さ行

た行

な行

は行

ま行

や行

ら行

わ行


仮説
 解説
 仮説とは、コンサルタント用語でも一般語とまったく同じ意味で使用しますが、「仮説を立てる」や「仮説を検証する」という表現にはアカデミックな雰囲気があるので、コンサルタントは好んで使用します。

 でも、経営やビジネスの分野では「これが正解」なんてものはあるわけないので、実際はすべて仮説の上で活動しているにすぎません。
 使い方
宇田川課長 「売上の減少が続いています。どうすればよいしょうか?」

椿コンサル 「まず、売上減少の要因について仮説を立て、それを検証することが必要です。」

大田原部長 「かせつをたてる・・・?」

新人ヨーコ (大きな地震でもあったの?)

▲UP





葛藤(コンフリクト)
 解説
 葛藤とは、人と人や集団と集団が対立することです。コンサルタント用語では社員と社員、上司と部下、部署と部署などが対立してまうことをいいます。英語で”コンフリクト”ということもあります。

 ”対立”というよりアカデミックかつ穏やかな雰囲気があるので、コンサルタントは好んで使います。同義語は”フリクション(摩擦、軋轢)”です。
 使い方
宇田川課長 「営業と技術が完全に対立してしまって、いくら話し合いをしても解決しようがありません。どうすればいいでしょうか?」

椿コンサル 葛藤が膠着化して当事者だけで解決できなくなった場合は、コンサルタントなど社外の人間を介入させることが必要です。」

大田原部長 「なっとうがこうちゃく・・・?」

新人ヨーコ (糸が絡まったのね・・・)

▲UP





株主価値
 解説
 株主価値とは、企業の総資産から負債を引いた株主資本(純資産)の時価のことで、大雑把に言えば株式の時価総額のことです。

 “最大化”という言葉とセットで使用されることが多く、「株主価値の最大化を目指す」という表現は上場企業のIRでは頻繁に使われています。でも、これは言い換えれば「株式の時価総額の最大化を目指す」ということで、ようは株価を上げるということです。

 なお、株主価値と企業価値は混同されることがよくあります。両者の違いについては企業価値を参照してください。
 使い方
宇田川課長 「最近、外人やファンドなど、もの言う株主が増えてきましたね。」

椿コンサル 「そうです。そのため、経営者には株主価値の最大化が強く求められるようになってきました。」

大田原部長 「ものいうかぶぬし・・・かぶぬしかち・・・?」

新人ヨーコ (もの言いで株主の勝ちってことね・・・)

▲UP





株主資本コスト
 解説
資本コストを参照してください。





▲UP





カルチャー
 解説
 カルチャーとは、コンサルタント用語では企業文化のことで、正確にコーポレート・カルチャーと言うこともあります。会社を変革するためにはカルチャーを変えなければいけません、というのがコンサルタントの常套句です。
 
 ただ、会社のカルチャーを変える一番の早道は経営陣を交代させちゃうことで、逆に言えば、経営陣がそのままならカルチャーを変えるのはかなり難しいということです。
 使い方
宇田川課長 「旧態依然とした企業体質を変えていくためには何が必要ですか?」

椿コンサル 「一番重要なことは、御社の古いカルチャーを変えることです。」

大田原部長 「かーちゃんを変える・・・?」

新人ヨーコ (新しいのがいいのね・・・)

▲UP





企業価値
 解説
 企業価値とは、文字どおり企業の価値のことですが、これが企業価値である、という定義はありません。一般的には以下の式で計算されます。

 企業価値=株主価値(株主資本の時価)+有利子負債時価
 企業価値=DCFで計算した事業価値+非事業用資産(投融資)価値

上は時価による企業価値で、下は理論的に計算したものです。本来は一致するはずですが、実際にはそうなりません。

 なお、ほとんどの会社では企業価値と株主価値はごっちゃに使用されています。違いをきちんと説明できるとコンサタントぽっく見えるので、ぜひ以下の内容を押さえておきましょう。

     企業価値と株主価値の関係

企業価値(時価)
株主価値 有利子負債の時価

株主価値=株主資本(純資産)の時価≒株式時価総額
有利子負債時価=有利子負債残高−現預金

 使い方
宇田川課長 企業価値と株主価値の違いは何ですか?」

椿コンサル 「株主価値は株主資本の時価、つまり株式の時価総額ですが、企業価値は株主価値に、債権者価値、つまり有利子負債の時価を加えたものです。なお、これは時価の企業価値です。理論的な企業価値は事業価値に非事業用資産の価値を加えて計算します。」

大田原部長 「きぎょうカチ、かぶぬしカチ、さいけんしゃカチ・・・」

新人ヨーコ (兎と狸が出きそう・・・)

▲UP





キックオフ
 解説
 キックオフとは、新しいプロジェクトなどの活動をスタートさせることや、そのための関係者の顔合わせのミーティングのことを言います。最近ではどこでもプロジェクト流行りなので、一般の会社でも使用頻度が高くなっています。サッカーやラクビーやるわけじゃありませんのでご注意ください。
 使い方
宇田川課長 「プロジェクトはいつからスタートさせますか?」

椿コンサル 「まず、来月の5日に関係者を集めてキックオフしたいと思いますが、ご都合いかがでしょうか?」

大田原部長 「きっくおふする・・・?」

新人ヨーコ (私、マネージャーかしら・・・)

▲UP





キャッシュ・フロー
 解説
 キャッシュ・フローとは、会計上どんなに利益が出たといってもそれが現金の増加を表すものではないので、現金の入出金によって現金がどれくらい増減したのかを把握する考え方のことです。

 ただし一般的にキャッシュ・フローと言うと、一定期間に現金が入出金した結果の”増減額”を指します。つまり企業が1年間活動した結果、増加(または減少した)現預金がキャッシュ・フローです。

 ここ数年、DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)というキャッシュ・フローから企業価値を算出する手法が広まってきたので、企業は利益よりもキャッシュ・フローを増加させる方が重要という考え方が定着しつつあり、売上や利益に加えてキャッシュ・フローを経営目標にする企業が増えています。

 でも、企業価値うんぬん以前に、会社はいくら利益を上げていてもお金が足りなくなったら破綻してしまうので、キャッシュ・フロー経営なんてはるか昔からあたり前のことなんですけどね。
 使い方
宇田川課長 「企業価値を高めるためにはどうすれば良いですか?」

椿コンサル 「何よりもキャッシュ・フローを増加させることです。」

大田原部長 「何よりもきゃしゅふろお・・・?」

新人ヨーコ (何よりもお金が大事ってことね・・・)

▲UP





競争戦略
 解説
 競争戦略とは、ハーバード大学のマイケル・E・ポーターが提唱した経営戦略理論で、現在の経営戦略の基礎となっている考え方です。有名な「5つの競争要因」、「3つの基本戦略」、「バリューチェーン」などは競争戦略の中で考案されたフレームワークです。

 競争戦略は、20年以上も前に提唱されたものなので、今ではもう使えないというコンサルタントがいますが、戦略立案にあたってはほとんどのコンサルティング・ファームが今でもこの考え方に依存しています。
 使い方
宇田川課長 「プロジェクトで策定する戦略の基本となる考え方は何ですか?」

椿コンサル 競争戦略をベースに構築します。」

大田原部長 「きょうそうせんりゃく・・・?」

椿コンサル 「マイケル・ポーターの戦略理論で、市場地位を強化して、競争の優位性を確立する戦略です。」

大田原部長 「マイケル・ポーターの競争戦略はまあいける戦略だ・・・なんちゃって!」

新人ヨーコ (もう、おしマイケル・・・)

▲UP





クライアント
 解説
 クライアントとは、コンサルタントや弁護士の顧客のように個別に対応するお客さんのことを言います。これに対してスーパーのお客さんや家電の購入者のように、消費者に分類される顧客はカスタマーと言います。

 まあ、日本語ではどちらも「お客様」とか「顧客」と言えばよいので、特に分ける必要なんかないんですけどね。
 使い方
宇田川課長 「御社の顧客にはどんな会社があるんですか?

椿コンサル 「上場企業を初め、世界的な企業もクライアントに持っています。」

大田原部長 「くらいあんどん・・・?」

新人ヨーコ (化け猫がぺろーり・・・?)
▲UP





クライテリア
 解説
 クライテリアとは、評価基準や判断基準のことで、例えば「投資のクライテリア」と言えば、投資するかしないかを判断するための基準を意味します。

 クライテリアという言葉にはアカデミックな雰囲気があるので、コンサルタント好みの言葉といえますが、使用頻度は低く、言葉から意味がまったく想像できないのでほとんどの人には通じません。今、これを読んでいるいるあなたも、クライテリアの意味がわからなくて調べているうちにここにたどり着いたはずです・・・
 使い方
宇田川課長 「顧客満足度を高めるにはどうすればいいですか?」

椿コンサル 「まず、顧客満足のクライテリアを明確にしなくてはいけません。」

大田原部長 「くらいてりあ・・・?」

新人ヨーコ (うちのはヨークシャー・・・)

▲UP





ケーパビリティ
 解説
 ケーパビリティとは、能力のことで、コンサルタント用語では企業が本来保有している能力のことを言います。企業全体の保有(または潜在)能力のことを指したり、「ITケーパビリティ」、「コンプライアンス・ケーパビリティ」など特定の能力を指したりします。ただし多くの場合、使用している本人以外は何を意味しているのかよくわかりません。

 例えば「ITケーパビリティ」は、企業が保有しているITの技術能力なのか、利用しているITが持っている能力なのか、あるいはその両方を指しているのかは説明がない限りわかりません。まあ、コンサルタント用語は、お客さんを煙に巻くためには意味がわかりにく方が都合が良いので、その点では優れたコンサルタント用語と言えます。
 使い方
宇田川課長 「リストラを実施したら、生産性が落ちたように思えるんですが・・・」

椿コンサル 「リストラによってケーパビリティが低下しているようですね。」

大田原部長 「リストラによってケーパビリティがてーかびりてぃ・・・なんちゃって!」

新人ヨーコ (部長のダジャレでモチベーションがてーかびりてぃ・・・)

▲UP





コア
 解説
 コアとは、核心、中核という意味で、「コア技術(中核となる技術)」、「コア業務(中核となる業務)」など「コア○○」として使われることが多い用語です。

 コアを頭につければ、何でも重要なことに聞こえてしまう便利な用語です。なお、コアの反対で中核とならないものは「ノンコア」と言い、ノンコア業務、ノンコア資産、ノンコア人材はリストラの対象となります。
 使い方
宇田川課長 「業務の効率化はどのように進めればいいんですか?」

椿コンサル 「業務をコアノンコアに分類して、ノンコア業務のアウトソーシング化で効率化を図ってみてはいかがでしょうか。」

大田原部長 「こあとのんこあ・・・?」

椿コンサル

「重要なものとそうでないもに分けるということです。」
大田原部長 「まんじゅうをアンコと皮に分けるようなもんですな・・・」

新人ヨーコ (どっちがコアなの・・・?)

▲UP





コア・コンピタンス
 解説
 コア・コンピタンスとは、他社が簡単にマネできないような独自の技術、スキル、ノウハウなどで構築される中核となる強みのことで、「ホンダのエンジン技術」、「ソニーの小型化技術」、「シャープの液晶技術」などがコア・コンピタンスの例としてよく紹介されます。

 経営戦略構築にコア・コンピタンスは欠かせない要素なので、コンサルタントはよく「自社のコア・コンピタンスを明確にしなさい」と言いますが、いくら探しても見つからないっていう会社も結構あるようです。

 なお、コア・コンピタンス明確化の方法は当サイトの経営戦略策定マニュアルに、上場企業のコア・コンピタンスデータは上場企業経営戦略データベースに掲載しています。
 使い方
宇田川課長 「プロジェクトの第2フェーズのテーマは何ですか?」

椿コンサル コア・コンピタンスの明確化を行います。」

大田原部長 「こあこんぴたんす・・・?」

椿コンサル

「他社が簡単にマネできないような独自の強みのことです。」
大田原部長 「簡単にマネできない・・・? わしの宴会芸みたいなもんだな・・・」

新人ヨーコ (マネしたら犯罪・・・)

▲UP





コーポレートストーリー
 解説
 コーポレートストーリーとは、投資家に対して、会社の事業内容、ビジョン、経営戦略、成長シナリオをなどを説明するコンテンツのことで、主にIR(インベスターズ・リレーション)の分野で使用される用語です。

 コーポレートストーリーはHP、ファクトブック、事業報告書、アニュアル・レポートなどを通して投資家に説明されます。ただし、投資家が本当に知りたい情報がコーポレートストーリーに書かれることはありませんので、ご注意くださいね。
 使い方
宇田川課長 「中期経営計画を発表しても、投資家が反応しません。どうすればいいですか?」

椿コンサル 「明確なコーポレートストーリーを作成して、効率的に投資家に伝えていく必要がありますね。」

大田原部長 「すとーりーを作成・・・?」

新人ヨーコ (むーかし昔、あるところに・・・?)

▲UP





コミットメント
 解説
 コミットメントとは、典型的なバズワードで、コンサルタントをはじめ一般の会社でも頻繁に使用されるにもかかわらず、明確な定義のない言葉です。コミットメントには”全力を注ぐこと”、”責任”、”約束”、”取引契約”など複数の意味がありますが、どの意味で使っているのかは本人じゃないとわかりません。

 例えば「社長が経営計画にコミットメントした」と言うと”社長が経営計画を達成することに全力を注ぐ”のか、”社長が経営計画を達成することに責任をもった”のかは不明です。前者であればもし達成できなくても責任はありませんが、後者だと責任を取らなくてはいけなくなり、言葉の重みがまったく違ってきます。
 
 ちなみに、日本の自動車メーカーを回復させたと言われているフランス人社長は後者の意味で社員にいろいろな目標をコミットメントさせたそうです。ずいぶんたくさんの人が責任を取ったんでしょうね。

 なお、動詞の”コミット”も同じ意味で使われます。
 使い方
宇田川課長 「社員を高い目標達成に向かわせるには、どうすればいいですか?」

椿コンサル 「目標が高くてもコミットメントさせることです。」

大田原部長 「目標が高くてこまっためんと・・・なんちゃって!」

新人ヨーコ (部長のダジャレにはこまっためんと・・・)

▲UP





コモディティ化
 解説
 コモディティ化とは、もともと付加価値が高く高額だった商品が、競争力を失うことで低価格化・普及化することを言います。

 例えば、特殊な技術で差別化されていた製品が技術の進歩により差別化ができなくなると、同じ機能を持った製品が市場に多数登場して低価格化・普及化が起こります。これがコモディティ化で、あらゆる産業でこの現象が起きています。

 そのため「脱コモデティ化の戦略が必要」というのがコンサルタントの常套句ですが、技術の進歩と市場競争がある限りあらゆる商品はコモディティ化する運命にあり、そこから逃れることはできません。
 使い方
宇田川課長 「当社製品の市場価格は5年前の3分の一まで低下しています。」

椿コンサル 「製品のコモディティ化が進んでいるようですね。脱コモディティ化の戦略を考えないといけません。」

大田原部長 「こもでぃてぃか・・・?」

椿コンサル 「以前は高額だった商品が、競争力を失うことで低価格化することです。」

大田原部長 「あたしゃ、給料がコモディティ化してる・・・」

新人ヨーコ (脳ミソもね・・・)

▲UP





コンバージェンス
 解説
 コンバージェンスとは、”一点に集まること”という意味ですが、コンサルタント用語では、分野の異なる製品やサービスを同一のプラットフォームに融合するという意味で使用されます。

 例えば「カメラ付きケータイは携帯電話とデジカメのコンバージェンス」という様な使い方をする他、「デジタル・コンバージェンス」、「メディア・コンバージェンス」など「○○○コンバージェンス」というふうに使用します。

 ただし、いずれにしても明確な定義があるわけではなく、説明がないと何を意味しているのかよくわかりません。
 使い方
宇田川課長 「最近、異業種間の製品や技術の組み合わせが多くなっていますね。」

椿コンサル 「デジタル技術の進歩により、産業間のコンパージェンス化が進んでいます。」

大田原部長 「今晩じゃんすか・・・?」

新人ヨーコ (今晩飲み会・・・?)

▲UP