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概要説明コンパニオン
コア・コンピタンスを明確にしないと、競争に勝つことはできません・・・
コンサルタントの手法による経営戦略策定マニュアル

− 第2章 コア・コンピタンスの明確化 −

1.コア・コンピタンスとは
2.コア・コンピタンス明確化の方法


1.コア・コンピタンスとは

■コア・コンピタンスとは

コア・コンピタンスとは、顧客に自社ならではの利益(価値)をもたらすことのできる、他社が簡単にマネできないような独自の技術、スキル、ノウハウの組み合わせで構築される中核となる競争能力のことです。競争優位性の源泉となるため、経営戦略構築には欠かせない要素となっています。

コア・コンピタンスの具体例として「ホンダのエンジン技術」、「ソニーの小型化技術」、「シャープの液晶技術」がよく紹介されますが、これらのような製品技術だけがコア・コンピタンスというわけでありません。業務プロセス、組織力、人材力あるいはビジネスモデルでもコア・コンピタンスと成りえるのです。

例えばデルコンピュターのコア・コンピタンスは製品技術ではなく、顧客のニーズに応じて製品を供給する「デル・モデル」と呼ばれるビジネスモデルにあります。また、トヨタ自動車のコア・コンピタンスも「カンバンシステム」に代表される生産プロセスにあります。


■コア・コンピタンスの要件

他社が模倣しにくい独自の能力がすべてコア・コンピタンスというわけではありません。いくら優れた能力であっても、それが顧客価値(顧客が認める価値)を創出するものでなければコア・コンピタンスとはいえません。例えばソニーの小型化技術は、AV機器の携帯性という新しい顧客価値を、シャープの液晶技術は省電、省スペースという顧客価値を生み出しました。

また、特定の事業や製品・サービスにしか利用できない技術・ノウハウもコア・コンピタンスとはいえません。その他の事業にも活用できる展開力を有していることが必要です。ソニーの小型化技術は、トランジスターラジオからはじまり、ウォークマン、ハンディーカム、PSPへと展開されています。シャープの液晶技術も電卓からはじまり液晶ディスプレイ、ビューカム、ザウルス、アクオスへと進化を続けています。このようにコア・コンピタンスは他社が模倣にしにくいことに加えて、顧客価値を創出すること、および展開力を有していることも必要です。

コア・コンピタンスの要件
・競争相手にマネされにくい
・顧客価値(顧客が認める価値)を創出する
・展開力がある


■コア・コンピタンスと事業ドメイン(事業領域)の関係

コア・コンピタンスは適合した事業ドメインで発揮してこそコア・コンピタンスになりえます。例えばソニーの小型化技術は情報機器やAV機器の領域では強力なコア・コンピタンスとなりますが、冷蔵庫や洗濯機のような白物家電市場ではほとんど価値がありません。コア・コンピタンスと事業ドメインは表裏一体の関係にあります。詳細は次章「事業ドメインの設定」を参照してください。



2.コア・コンピタンス明確化の方法

コア・コンピタンス明確化のプロセスは以下のとおりです。なお、所要時間は集中して行った場合の目処(事前作業を除く)として考えてください。

ステップ 内容 所要時間
ステップ1 強みの抽出 4時間
ステップ2 コア・コンピタンスの判定 4時間
ステップ3 コア・コンピタンスのレベル確認 8時間
ステップ4 コア・コンピタンスの明確化 4時間
取締役会

@ステップ1は、自社の強み抽出します

Aステップ2は、抽出された強みがコア・コンピタンスとなりえるか判定します。

Bステップ3は、判定されたコア・コンピタンスの明確化を行います。

Cそして最終的に取締役会で決定します。



■ステップ1 強みの確認

ステップ1は自社の経営資源の中で、他社よりも優れているものを抽出します・・・

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